海外で、英語を習う日本人ってどんな人たちなんだろうと考えたことがありますか?
海外で英語を習っている人たちって奥様や会社員の方達だけ?まさか!いろんな方が英語を話せるようになりたいと日々頑張ってレッスンに来ていますよ!どんな人たちかって気になりますか?今日はそんな質問にお答えしたいと思います。今回はシンガポールにしぼってお話ししますね。意外に美容業界の方は英会話レッスンに熱心ですよ!!!
ケイスケの叔母です。
こんにちは。
実のところ、シンガポールでどんな方たちをお教えしたかというと、これがホントにさまざまなんです。
駐在員の方やその奥様方、またそのお子さんたち、あるいは接客業で夜のお仕事の人たち、または美容業界のヘアスタイリストやアイスタイリストさん、そしてネイリストさん、その他にもいろんな方たち。。。
様々な分野で活躍されていらっしゃる人たちと知り合うことができて、私自身としては、とてもいい思い出になりました。
最初は、外国人のインストラクターのほうが人気があるのでは、と心配していたのですが、意外に日本人インストラクターも需要があって、特に英会話を教える日本人は、ここシンガポールではあまりいないようです。
日本人インストラクターの需要がある理由の一つとして、「文法を日本語で説明してくれる」というのが大きいようです。外国人のインストラクターだと、ただでさえ早口でなにを言ってるのか聞き取れないのに、その内容が文法となると、さっぱりわからなくなるとのことです。そしてレッスンに行くのが憂鬱になって、途中でやめてしまうらしいのです。なんかわかるような気がします。
話を戻して、どのような方達を教えていたかについて説明します。
まず、駐在員の方々のレッスン。
この方たちは、海外にいらっしゃったばかりのタイミングか、あるいは、帰国まぎわのタイミングでレッスンされるケースが多かったです。
会社からレッスン料が支給される方たちは、例えば、毎週土曜日は、「英語の日」として、パパはビジネス英語、ママは日常英会話、子供たちは楽しく英語になれるというような感じです。週末の午前中を英語漬けにして、午後からはショッピングや、家族団らんのひと時を過ごされていたようです。
おもわず、微笑ましくなるような、いいアイデアですよね。
また単身赴任の方は、平日の夜にレッスンをされる方が多かったです。でも、他国出張や日本出張などで、頻繁にレッスンがキャンセルになり、なかなか思うように英語が上達しないという方がほとんど。本当にシンガポール駐在の方たちはアジア中飛び回っているなあと、お父さんたちご苦労さまという感じです。
この駐在員の方たちで、本帰国が決まってから「もう少し英語が上達してないと、日本に帰ったら笑われちゃうよ。」と言って、あわててレッスンされる方々もけっこういらっしゃいました。私は「誰も笑いませんよ。だって○○さんは、海外で仕事をするために送られてきたわけで、英語を習いに海外駐在になったわけじゃないんですから。変に英語が上手になってたら、ローカルのガールフレンドでもできたんじゃないかって、奥さんが心配しますよ。」と笑ってからかいましたが、さすが日本の男性は根性がありますね。最後のぎりぎりで英語を上達して本帰国となる方ってけっこういらっしゃいました。
次に、お子さんのレッスン。
お子さんのレッスンは、最初の頃は、お母様たちが、「うちの子に楽しく英語を教えてやってください。」と言われるのですが、そのうち、「英検を受けさせたいから英検用のレッスンをしてください。」と言う方がほとんどです。お子さん本人も、英検○級をもっているというのは、子供の中でも、いわゆるひとつのステイタスのようになっているようで、本人自身も熱心にレッスンに取り組んでいました。
子供の集中力って、はんぱじゃないです。まじですごいです。
夜の接待業の方たちのレッスン
夜の接待業の方達とのレッスンは、とても楽しかったです。お化粧の仕方や、お酒の注ぎ方を教えてくれました。彼女達の何人かは、独身の駐在員の方と結婚されたり、また出張でよくお店にいらっしゃるお得意さんと結婚されたりしてました。若くてきれいでしかも接待が上手だと、やはり女性として得なんだなあと、つくづく羨ましく思いました。皆さん、とても気だてのいいやさしい人たちでした。
不倫をされている女の子たちもいましたけど、彼女らは「大人のつきあい」とわりきっていたようでした。でも、そういう方たちは、やはり次の相手もまた不倫の関係で、「のめり込まなくていいからこれくらいの距離が自分にはあってる気がする。」と言ってました。
たぶん恋愛に臆病になってるのかもしれませんね。人生ってむずかしいですよね。他人がどうこう言えない部分もあったりして、なんかもどかしいなあと感じるときも多々ありました。
美容業界の方たちのレッスン
美容業界の方たちもお教えしました。もしかしたら駐在員の方たちより生徒数は多かったかもしれません。この業界の方たちは、本当に頭がさがります。とにかく、まじめで熱心です。
皆さん、レッスン中はまめにノートをとりますし、予習復習もきちんとしてきます。あと、「先輩が、英語でお客さんにこう言ってたんですけど、どういう意味ですか?」と聞かれることや、「こんなふうに言いたい時ってなんて言えばいいんですか?」とか「この表現だと失礼ですか?」等、自発的にどんどん質問してきます。
この業界の人たちを教えていて、つくづくおもしろいなあと感じたことがあります。それはなにかというと、ヘアスタイリストさんたちはとても感がいいですし、英文を作るときもちょっとした工夫をします。さすが、クリエイティブな仕事をする方たちだなって感心します。
一方、アイスタイリストさんたちは、ものすごく根気強いです。そして我慢強い。わからないところがあっても、粘ってひとつひとつやり遂げていきます。
職業がその人の性格をつくるのか、性格にあった職業を選んでいるのか、私にはわかりませんが、この人たちは自分の性格に適した仕事をしているんだろうなあと、羨ましく感じました。
あとは、テストにチャレンジされたい方たちのレッスン
英検を教えることも、TOEIC やTOEFL、高校受験や帰国女子のための編入試験のための英語を教えるのも、それぞれ楽しかったですが、私としては、やはり英会話を教えている時がいちばん楽しいように思えます。
言語って、やはりコミュニケートしてなんぼって感じがします。ことばを使って、意志や感情を伝えて、価値があるって、感じます。
もし、海外に来ても、まだ英会話力が足りないなあとか、今度はTOEICに挑戦してみたいなあと思ったら、まず自分に足りないものはなにかを考えてみることをおすすめします。
文法なら、日本人のインストラクターがいいでしょうね。
リスニングなら、やはりネイティブスピーカーがいいですよね。
スピーキングなら、日本人とネイティブスピーカーの二本立てをおすすめしたいです。
あとは、単語と連語をとにかく覚えていくことですよね。インプットしてアウトプットしていく。休みに観光で美術館や博物館に行く機会があれば、英語の説明を聞いてみる。お店に行ったら、ウインドウショッピングでもいいから、店員さんにたくさん質問してみる。いやがられたら、違う店に行ってまた店員さんに品物のことで質問すればいい。レストランに行ってもメニューについて聞いてみる。道路を歩いている人に道を聞いてみる。(たとえそこへの行き方を誰よりも知っていたとしても。。。)
とにかく、ありとあらゆる方法で、ただでネイティブの人たちと話すことをおすすめします。だって、なんてったって、すでに外国に来ているのですから。友人が日本人ばかりだから英語を話す機会がないと嘆くよりは、そこらじゅうに行って英語を話してみてください。(もちろん安全な方法でですよ!危険なことはしてはだめですよ!)
そのうち、なにかが見え始めますよ。そして英語を聞いたり話したりすることが、もともっと楽しくなりますよ!!!
その日が一日も早く来ることを願ってま〜す!
英語が話せるようになりたい! いつか海外で働いてみたい!
でも、なにからどのように始めたらいいかわからない。
初心者の私に合う教材ってどれ?
飽きっぽい私に合う学習方法は?
カナダで日本語インストラクター、シンガポールで英会話教師の経験者が
「短時間+低コストの学習方法と教材」を記事にしてまとめました。
ぜひご一読ください。英会話学習の参考になれば幸いです。