英語が通じない理由:日本語を直訳したまんま英語だとNG(その2)

通じない日本語直訳フレーズはNGフレーズ!ついやってしまうまんま英語を集めました!(続編)

「俺の英語が通じない理由は日本語直訳だったからだあ」の続編です!日本語を直訳した英語で話しかけても英語圏の人たちにとっては意味不明になることが多いです。前回に引き続き、日本人がつい口にしてしまいそうな「日本語そのまんま英語」をとりあげて正しい言い方を紹介しますね!


今回は「日本語直訳英語フレーズ」の続編だね。
叔母さん

叔母さん
そうね。それでは前回のように、ありがち直訳英語をいくつかあげていきますね。

ちなみにこちらが「日本語直訳英語 その1」です。

 

  繊細ねとは言いたい時に「ナイーブ」はとんでもないNG

日本人は「繊細な」というイメージを表現したいとき、「ナイーブ」といいますが、実は、この「 naive 」は元々はフランス語で「 naïve」のように a の上に点々が2つつきます。しかも意味は「単純な」とか「無邪気な」って意味です。この「単純な」って意味は、例えば「そんな誰でもウソだってわかるような話を信じるなんて、ほんと単純だなあ。」とかに使われる「単純」です。要は、考えが甘いというか、深く物事を考えないといったような、そういう意味です。

「繊細な」は「sensitive」 という単語を使います。

You’re so naive. ( あなたって単純ね。)

You’re so sensitive.( あなたって繊細ね。)

 

  スープを飲むは「drink」だとNG

I had soup.というように、「 have 」を使ってください。たとえば、

You look hungry.  What did you have today? (お腹空いているみたいね。今日、何を食べたの?)

I had only soup. (スープを飲んだだけだよ。)

 

「ケースバイケース」ってほとんど和製英語

日本人がよく言う「ケースバイケース」というのは、「時と場合による」という意味ですよね。そういうときは、「 it depends. 」と言います。「 It depends on 〜 」 で、「〜 による」という意味です。たとえば、

Do you usually drink red wine? (いつも赤ワインを飲むの?)

It depends. I sometimes drink white wine. (ケースバイケースだよ。白ワインのこともあるよ。)

How long doe it take to speak English fluently? (英語を流暢に話すようになるのにどれくらいかかるでしょうか?)

It depends on the person. (それは人によりますね。)

 

「太った」は「I became fat.」とは言わない!

ネイティブは、「 I gained weight.(gain:得る)」 「 I put on some weight.」  「 put on 」は、直訳でも「〜の上に置く」という意味で、自分の体重の上に更なる体重を置くというふうに考えれば簡単におぼえることができると思います。「 put on weight 」で単純に「体重が増える」とおぼえる人も多いです。「 put on 」は「着る」という意味もあります。I put on my jacket. (私はジャケットを着た。) ちなみに「put on」の反対は「take off」で「脱ぐ」、これもこのさいにおぼえておくと便利ですよ。

I’ve gained weight. (私、体重が増えちゃった。)

Don’t worry. You’re pregnant.(気にしないで。あなたは妊娠してるのよ。)

「体重が増える」は、このように、「 gain 」「 put on 」ですが、「体重が減る」は、「 lose 」です。

I’m very happy because I’ve lost 3kg. (私はハッピーよ。だって体重が3キロ減ったんですもの。)

叔母さん

叔母さん
もしどうしても「太った」と強調したいのなら「I got fat.」と言います。また「太ってきている」と言いたいのなら「I’m getting fat.」あるいは「I’m becoming fat.」でもいいです。ですが、「fat」ということばを自分以外の人に使うのは避けたほうがいいと思います。直接すぎるし失礼にあたります。人の体型や体重についてのネガティブな発言はできるだけさけたほうがいいかなって思います 

 

 

  Can you speak Japanese?って聞くのはちょっと失礼かも

「できる」だから「 can 」って思いますよね?間違いでは決してないのですが、なんとなく相手の能力を露骨に聞いているようで、少し無神経と思われてしまいます。ですから、こういうときは、「 Do you speak Japanese? 」というように聞いたほうがいいです。「 Can you〜?」 よりは、「 Do you〜?」を使ってみてくださいね。

Do you speak Japanese? (日本語、話しますか?)

Not really, only a little. (あんまり。ほんのちょこっとです。)

 

「Really?」 ばかりの相づちはNG

相づちってかんたんなようでむずかしいですよね。だから英語に慣れてないときは、「そうなの?」って言いたいときは、なんとなく「 Really?」ってリピートしがち。かくいう私もそうでした。ネイティブのように「そうなの?」って言いたいときは、

Is that right?

Is that so?

Oh, yes?

などです。 たとえば、

I’m thinking about changing my job. (おれ、仕事を変えようと思ってるんだ。)

Is that right? (そうなの?)

相づちについては、違うトピックでもっと詳しくとりあげますので、そちらも参考にしてください。

 

  仕事を辞めるは 「stop」 や 「retire」 だとNG

仕事や学校を辞めると言いたいときは、「 stop 」や「 retire 」ではありません。「stop」 だと止めるという意味になってしまいますし、「retire」だと退職するという意味になってしまいます。自分の意志で仕事を辞めると言いたいときは、「quit +名詞」、「quit + 動詞ing」を使います。

I quit smoking. (タバコやめたんだ。)

Again? (またあ?)

 

I’ll quit my job next month. (おれさあ、来月、仕事辞めるんだ。)

Is that right? Then, what will you do? (そうなの?その後はどうするの?)

 

「〜はNGです」 はまさにNGフレーズ 

日本人がよく使う「NG」って、多分外人の方々には通じないと思います。「NG」は「no good」という意味で、ナチュラルスピーカーは、「wrong」「 failure」「 unsuccessful」 という単語を用いて表現します。ジャッキー・チェンで有名になった映画の最後に流れるNGシーンのようなものは「blooper」と言って、「どじ」「へま」という意味です。


あのさあ、話の腰を折って大変申し訳ないんだけどさあ、こんだけレッスンの中でNGですとか言い続けて、しかもタイトルに「NG」とかも付けちゃって、いまさらそんなこというのはどげんなもんかいね?(つい焦って博多弁がでてしまった!)
叔母さん

叔母さん
わかってる。でもNGって言うとわかりやすいでしょ?(もじもじ) それに、これは声を大にして言いたいんだけど、ほとんどのサイトでNGは和製英語だって紹介されてるんだけど、私の周りのカナダ人は、NG が no good だって知ってるのよ。その人達は一度も日本を訪れたこともない人たちよ。だから微妙なところだなあと思って。。。 
叔母さん

叔母さん
あの〜、お口直しにこのようなものをおつけします。お楽しみくださいませ。なつかしさと同時に、今さらながらにジャッキー・チェンの醍醐味が感じられますよ!!!(2動画ともに youtube より引用致しました。)

 

ジャッキー・チェンのNGシーンの数々です。Jackie Chan Out Takes Bloopers (youtube より引用)

こちらもどうぞ。もうシャレにならないくらいに身体張ってますね。( youtube より引用)

 


うわ〜、見ごたえあるね。こういうの俺、もう釘付け!!!

話はレッスンに戻るけど、俺は今までかなりNGフレーズを使ってたってわかったよ。だけどさあ、英語圏の人たちと話す機会のない人たちにとっては、どれがNG日本語直訳でどれがOK日本語直訳か、正直言ってわからないんだよ。だから真剣な顔してNGフレーズを言ってしまって、あとで恥ずかしい思いをしてしまうんだよね

叔母さん

叔母さん
そんなのとうぜんよ。だって母国語じゃないことばを話しているわけだから、文化も違うし考え方も違うし。私なんか、山ほど恥をかいたし大失敗も何度もしたわ。でもそれってまちがいなく貴重な体験よね。

確かにそうだな。ねえ、今度はさあ、一つ覚えになってしまっているフレーズをもっとかっこよく言えるようになりたんだ。そういうのを教えてくれないかな? たとえば、相づちにしてもそうだけど、Thank you や I like 〜 みたいによく使うフレーズをもっと他の言い方で言いたいんだよね。  
叔母さん

叔母さん
そうね。では次回のレッスンはそれにしましょう。 

That’s great! 

 

→ おきまりやありふれたフレーズをもっとかっこよく言いたい(上)

 

前編の「英語が通じないのは日本語直訳英語」(その1)はこちらです。

 

オススメ教材3選とビギナーのための学習法

英語が話せるようになりたい! いつか海外で働いてみたい!

でも、なにからどのように始めたらいいかわからない。
初心者の私に合う教材ってどれ?
飽きっぽい私に合う学習方法は?

記事:「英会話ビギナーレベルの方ならこの3教材がベスト!」

記事:「英会話を一から始める学習方法ならこの2ステップ!」

カナダで日本語インストラクター、シンガポールで英会話教師の経験者が
「短時間+低コストの学習方法と教材」を記事にしてまとめました。

ぜひご一読ください。英会話学習の参考になれば幸いです。

 

関連記事

受付のためのフレーズ ヘアサロン

カウンターで英語をすらすら話す美容師は店で注目されるって知ってた?

俺の英語が通じない理由は日本語直訳英語だったからだあ(その1)

海外の美容師さん、どこでもどんな状況でも幸せでいられる理由!

美容師が必要なサロンワーク表現を場面ごとに英訳(第2弾)

帽子 まぶか 断りのリップ

お誘いをうまく断る英語表現:礼儀正しい返答からピシャリ版まで

ありふれたお決まりフレーズをもっとかっこよく言いたい(中編)