クリニックで必要な内容を英語で伝える時短テンプレート!パンデミック時の海外生活をのり越えろ!
コロナ時に海外のクリニックに行ってあとは見せるだけのテンプレートです。必要事項を網羅しているのでこれならドクターにいろいろ質問されなくて安心。海外で英語が話せないから病院に行くのを躊躇している人にオススメです!
前回の記事で、新型コロナ(COVID-19)時に海外のクリニックで使える実践的な英文を紹介しました。
ですが、ぶっちゃけた話、
クリニックの受付での会話にしてもお医者さんとの問診会話にしても、必要事項をおさえた内容を伝えることができればいいわけです。
ですから、あらかじめ必要事項に関するものを英文で書いた紙を用意し、受付なりお医者さんなりにその紙を差し出せばいいだけのことではないでしょうか?
海外でタクシーに乗って行き先を書いたメモを渡せば到着地に着くのと同じように・・・
相手が知りたいことを事前に伝える文を用意しておけば、少なくとも英会話の中での「聞く・尋ねる」「話す・答える」の「話す・答える」の部分はかなりカバーできるはずです。
しかも正しく発音しなくちゃなんて心配も不要です。
そこで、一般的でしかも応用の効くテンプレートを作成してみました!
⑥ クリニックで何も言わずに差し出すだけのテンプレート
構成としては
① 誰が何日間病気かを伝える。
② 熱が何度あるかを伝える。
③ 症状を伝える。
④ 濃厚接触した人がいるかを伝える。
⑤ 持病のあるなしを伝える。
⑥ 新型コロナに感染したのではないかと心配していることを伝える。
⑦ PCR検査(コロナ感染が陽性か陰性かがわかる検査)をしてほしいと伝える。
では始めます!
① 誰が何日間病気かを伝える
I have/ My child / mother/ mother in law has been sick for 3 days.
② 熱が何度あるかを伝える
I have / He・She has a fever of 〇〇 degrees.
③ 症状を伝える
And I have / She(He) has a sore throat, a cough, a head ache and a stomach ache.
④ 濃厚接触した人がいるかを伝える
例 I have / She(He) has not traveled overseas recently… No one in my family has traveled overseas recently.(私は/彼女は最近海外旅行はしていません。家族の誰も海外旅行はしていません。)
例 I have/She(He) has a friend who came back from Italy last month. I/She(He) had a lunch with the friend last week.(私は彼女は先月イタリアから戻ってきた友人がいます。先週その友人と食事をしました。)
例 My husband came back from Japan two weeks ago. Now he is in Japan. / Now he is in this country.(夫が2週間前に日本から戻ってきました。夫は今日本です。/ 夫は今この国内にいます。)
例 Except that, she(he) has no direct connection with virus.(それ以外は濃厚接触はありません。)
⑤ 持病のあるなしを伝える
I don’t/She(he) doesn’t have any chronic diseases. 持病の例: hypertension (高血圧) ・ diabetes (糖尿病) ・ asthma (喘息)
⑥ 新型コロナに感染したのではないかと心配していることを伝える
I worry if I/she(he) got coronavirus.(コロナにかかったのではないかと心配です。)
⑦ PCR検査(コロナ感染が陽性か陰性かがわかる検査)をしてほしいと伝える
I need a PCR test. Could you do a PCR test (for me)?
①から⑦までの詳しい説明
① 自分なら「I have ・・・ for 何日間.」で、自分以外の誰かなら「その誰か・・・」です。
② I have/He She has a fever of 〇〇 degrees. 〇〇のところは体温数です。
③ もうここで実際に出ている症状を全て言ってください。基本的に「I have a 症状.」ただし「体がだるい」は「I feel sluggish.」ですが「I feel tired.」「I feel week.」「(I have) no energy.」と言っても通じますよ!
③ ここで伝えたいことは「本人あるいは濃厚接触者と推測される人物がいつどこに行った。」 あるいは「いつどこから帰ってきた。」です。
「誰が → に行った/から帰ってきた → どこ(場所) → いつ」の順番で文を作ります。順番に説明していきますね。
「誰が」は自分なら「 I 」で、「自分以外の誰か」なら例えば「My girl friend」や 「My room mate」で、2回目以降その人について説明するときは「He/She」となります。
「〜に行った」は「went to〜」で、「〜から帰ってきた」は「came back from〜」です。
went や came back from の後に行き先を言います。Japan、Hokkaido などの国名や地名です。(※ ちなみに武漢市は日本語では「ぶかん」と発音しますが、英語では「ウーハン」と発音します。)
さいごに、行った・帰ってきたのがいつなのかを告げます。例)先週: last week、先月: last month、先週の火曜: last Tuesday、 今週の火曜: this Tuesday
以上のように「誰が→に行った/から帰ってきた→どこ→いつ」 の順です。例文: I went to Japan last week. (私は先週日本に行きました。) He came back from Japan this Friday.(彼はこの金曜日に日本から帰ってきました。)
もし、ちょっとこの順序は難しいと感じるようでしたら「いつ→誰が→に行った/から帰ってきた→どこ」でもかまいませんよ。こちらの方が、より日本的な文法に近いので言いやすいかもしれません。Last week, I went to Japan. This Friday, he came back from Japan.となります。
また、「〜日間滞在した」と言うときは I (hadは省略してもOK) stayed 場所 for 何日間.です。例:I (had) stayed in Japan for two weeks.
さらに、濃厚接触人物との関わり方を説明するにあたって、I have a friend who came back form Japan. (I have a friend. She/He came back from Japan. でもOK) The friend gave me a souvenir. などの情報も伝えてください。もしくは I spent three hours with the friend last Tuesday in my room. と言うと、どこでどれくらいの時間一緒に居たかを伝えることができます。「誰が(主人物)→spent(時間を費やした)→ 何時間・何日間 → with 誰(友人・夫・親等) → in・at どこどこ」の順です。
⑥ worry if 〜:〜かどうか心配する
以上のテンプレート文を活用して、自分自身のオーダーメイド文を作成してみてください。
さしあたり、こんな感じになります。
病院で見せる手紙例 (1)
I have been sick for 3 days.
I have a fever of 38 degrees and have a sore throat, a cough, and a head ache.
Last week I had a lunch with my friend. She came back from Italy 10 days ago.
Except that, I have no direct connection with virus.
I don’t have any chronic diseases.
Could you do a PCR test for me?
あるいはもっと簡単にしたければ、上記のように文にするのではなく下記のようなピンポイント方式にすればいいのです。
病院で見せる手紙例 (2)
– sick for 3 days.
– fever of 38 degrees,
– a sore throat, a cough, and a head ache.
– lunch with my friend last week. (The friend back from Italy 10 days ago.)
– no more direct connection with corona virus.
– no chronic diseases.
PCR test please!(←いちばん強調したいことなので大きく書くか、アンダーラインを入れて相手に気持ちを伝えてください。)
以上のような感じで、あとは他人が読める字で書いて、その書いた紙を受付で見せ、さらにはお医者さんに見せてください。
くれぐれも手紙と一緒に必ず身分証明書(パスポート)を持参するのを忘れないでくださいね!
参考に:新型コロナ時の海外クリニックで必要な英単語・英文
こちらの記事にクリニックの診察に関する英単語や英文を紹介しています。また患者と医師の診察やりとりを実際の会話のようにして紹介していますので、参考のために事前に目をとおしておいてもいいかと思います。↓
実はすでに方法は実験済み:個人的な経験から
私(ケイスケの叔母)の個人的な経験で恐縮ですが、実はその昔私がカナダにいたときに、ひどいインフルエンザにかかったことがあります。寒気と暑さが交互にやってきて毛布にくるまって、でも数分後には汗びっしょりかいてというような状態でした。
「あ〜わたし、終わったな。。。」と思いはじめたときに「ダメ!死ぬのは今じゃないしこの場所じゃない!」と奮起しました。
ちょうどその時は一人でしかも真夜中でしたし、頼れる人がそばにいませんでした。
当時の私はまだ英語で自分の言いたいことがきちんと話せない。。。
考えた末、まさに上記のようなテンプレート文を紙に書いてタクシーを呼んで病院に行きました。
カナダ北部の真冬の夜中ですから凍えるほどに寒くて、病院に着いてポケットから手紙を出したときにミントの手袋をはめたままでしたので紙はシワだらけ。。。
しかもおそまつな手書き。。。
でも受付の人もお医者さんも熱心に読んでくださって、私に親指を上げて「よっしゃ!わかった!」サインをくれました。
その後はどうなったかというと、現在私はシンガポールで(時々カナダで)このサイトにとりくんでいますので、元気に生きているというわけです。
今回この記事を書くにあたってあの頃を思い出すと、たとえ私が英語がうまく話せたとしても、やはり紙に書いてクリニックで見せたのではないかと思います。
しゃべるのもキツかったですし、体をまっすぐに保つのもキツかったです。
いずれにしてもこの方法は実験済みです。
手段のひとつとして頭の中に入れておいてくだされば、いつかなにかのときにこの方法でその場をしのげることがあるかもしれません!!!
緊急時でなくても、たとえば海外駐在の小さいお子さんを持つ奥さまなら、プレスクールでの先生との面談でもこのような方法が利用できるかもしれませんね。
緊急事態対応時のおまじない
さいごにこのような不安事態対応時のおまじないをお教えします。
まずは「深呼吸」です。
そして英語への不安に関して言うならば、
あなたは英語を話すために海外に来たわけではないはずです。もっと重要な使命や一回だけの人生を楽しむために海外に滞在しているはずです。あるいは重要な使命を持った人を支えるためにその国にいるのです。
もしあなたが英語を勉強するために海外にいるのでしたらなおさらのことです。英語に自信があったら海外で英語学習などしていないはずですから。
だから英語がうまく話せなくて当然です!
実際、人間のコミュニケーション方法はことばだけではありません。相手の目をしっかり見てジェスチャーをつけて話せば、相手はあなたがどれだけしんけんに話しているかを理解するはずです。
体のどの部分が正常でないかはその部分を指で指すことで相手に伝えることができますし、どれくらいひどい症状かは両手を広げる範囲(めっちゃ痛いのよって言いたいときは両手をおもいきり左右に広げて、そんなでもない時は小さく広げて、というように・・・)で表現すれば伝わるはずです。
緊急なときほどコトバなんて要りません。伝えたい熱意さえあれば、あなたの言いたいことを相手に伝えることができると信じてください。
海外ではふつうに住んでいても不安なことが多々あります。
ましてや今回のようなパンデミック(世界的な感染流行)環境で、体調をくずしたら不安にならない方がおかしいです。はっきり言って、健康体でもこんな映画でしか見たことないような状況にアッタマおかしくならない方が不思議というものです。
でも日本人はたびかさなる地震からの経験からか、緊急時でもどこか覚めて行動できる習慣があるように思えます。ほんと強いです!
きっと今回も乗り越えられます。
がんばりましょう!!!
今日もさいごまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございました!!!
英語が話せるようになりたい! いつか海外で働いてみたい!
でも、なにからどのように始めたらいいかわからない。
初心者の私に合う教材ってどれ?
飽きっぽい私に合う学習方法は?
カナダで日本語インストラクター、シンガポールで英会話教師の経験者が
「短時間+低コストの学習方法と教材」を記事にしてまとめました。
ぜひご一読ください。英会話学習の参考になれば幸いです。