ヘアサロン雑談:落語の「三年目」を外人客に簡単に英語で紹介する方法!

海外でお勤めの美容師さんにおすすめ:日本文化に興味があるお客様に聞かせたいストーリー!

美容業界で働いている人で、技術なら自信あるけど接客トークは苦手、ましてや海外だと間がもたない!ありがちです。髪に関する話題でしかも日本文化も紹介するならこのお話。英語でカンペ作っちゃいました!

 

髪の毛の話は奥深い!

前回は私たちにとって髪の毛が単に見た目上だけの気になる体の一部分ではなく、もっと人間の奥底の情念やときには怨念に繋がるほどの心理的に深い絆を持ったものであるという話をしました。また江戸時代にとって「髪の毛」とはいかなるものであったかをちょこっと雑学的に説明しました。

(こちらの記事「ちょっとだけ怖い髪の毛にまつわる話」です。↓)

見た目にも情念的にも髪は命!国籍も年齢も性別も時間も超えるいまさら美容師豆雑学! 髪の毛にまつわる話です。ちょっと怖かったり、知ってると仲間に...

実は今日も前回に引き続き髪の毛に関するお話ではありますが、古い時代のお話で「三年目」という落語についてです。

 

外国人客に伝統文化「落語」を簡単な英語で紹介する!


 叔母さん、俺の働いているヘアサロンにはシンガポール人だけでなく欧米人のお客さんもいらっしゃるんだよね。中には日本にものすごく興味がある人たちもいて、伝統文化について聞かれることがあるんだけどさあ、うまく興味をひくような話をしてお客さんとの会話をすすめていきたいんだけど、どうしたらいいかわからないんだ。美容師にとって雑談力ってすごく大事なのに・・・

叔母さん、なにかいい知恵ある? 

叔母さん

叔母さん
 そうねえ。

ヘアサロンでの会話だから髪の毛にまつわる話がいいわね。しかも日本文化も紹介できる話となると・・・では落語の「三年目」なんてどうかしら?


 そいつぁいいや、おかみさん。

それじゃあさっそくはなしをはじめておくんなせえ。 

叔母さん

叔母さん
 それじゃあケイスケ、まずは日本人のお客さんに話しかけているところを想像して。

どんなふうに話を始める?

その人は落語というものを知らないと仮定してね。


  よっしゃ。そうだな・・・

「日本の伝統文化に興味があるんですか?あっじゃあ、古い日本のストーリーを紹介しますね。日本の伝統文化のひとつである落語に出てくる話です。髪に関係するストーリーですよ。」ってな感じで話し始めるかな。 

叔母さん

叔母さん
 いいわね。じゃあそれを英訳して。

前にこのサイトでも練習したわ。知ってる簡単な英単語を使って、短い文を作っていくの。


 うん、やったね。

前もって言っておくけど、俺は自慢じゃないが英会話はビギナーレベルだから、それなりの英訳になるけど、まっ気にせずにとにかくやってみるね。

 

日本の伝統文化に興味があるんですか?

Do you like Japanese traditional culture?

 

あっじゃあ、古い日本のストーリーを紹介しますね。

All right, I will give you one old Japanese story.

 

日本の伝統文化のひとつである落語に出てくる話です。

This story is one of traditional Japanese culture, Rakugo.

 

髪に関係するストーリーですよ。

This story is about hair.

 

こんな感じかな。どう?

 

叔母さん

叔母さん
 グッドジョブよ、ケイスケ!

じゃあ本文に入るわ。ケイスケは落語ファンだから「三年目」がどんな話か知ってるでしょ?ちょっと話してみて。


 オッケー。

昔は、死者は家族や親戚が死者の髪を剃ってから棺に入れるという習慣がありました。なぜなら髪はこの世に未練を残すと人々は信じていたからです。

あるところに若い夫婦がいました。奥さんが病気で、奥さんは旦那さんに「あなたは私が死んだ後、あなたが新しい奥さんをもらうかと考えると悲しくて。。。」「新しいお嫁さんなんてもらわないよ。もしそんなことになったら婚礼の夜に幽霊になって来ればいい。」「わかりました。では夜中の2時にあなたに会いに来ますね。」( ※ 落語では「八つの鐘の刻」となってますがこれは現在でいう午前2時ごろです。)妻は亡くなります。時間とともに夫は新しい奥さんと再婚することになりました。

結婚式の日、夫は前妻が現れるのを待ちましたが現れない。そのうち新妻との間に赤ちゃんが生まれます。ある夜、ちょうど前妻が亡くなってから3年目の夜、ついに前妻(幽霊)が現れて、「あなた、話が違うわ。」夫は「約束が違うのはそっちだ。結婚式の夜に来てくれるはずだったよ。」前妻(幽霊)は「だって無理よ。あなたは私が死んだときに私の髪を剃ったでしょ。坊主頭だと嫌われると思ったから、髪が伸びるまで待っていたの。」

こんな内容だよね。 

叔母さん

叔母さん
 そうね。じゃあ頑張って少しずつ英訳して。

日本語の部分で必要ないと思うのは省略していいわ。とにかく簡単な英単語で短い文で作ってみてね。

最初は「えっこんなに長いの無理だあ〜!」って思うかもしれないけど、意外にあっという間にできるものよ。


  うん、前回もそうだったよね。じゃあ、やってみるよ。

どうしてもわからない単語や文型はヘルプ頼むね。

じゃあ始めま〜す。

 

昔は死者は家族や親戚が死者の髪を剃ってから棺に入れるという習慣がありました。

Long time ago when a person died, his(her) family members shaved his(her) hair. 

– when 〜, 〜 : 〜すると/〜する時、〜する。When の後に一文がきて、またその後に一文がきます。例)When I’m sick, I feel sleepy. (病気になると眠くなる。) ちなみに I feel sleepy when I’m sick.でもいいです。

 

なぜなら髪はこの世に未練を残すと人々は信じていたからです。

Because they believed that a dead body with hair stayed in this world. He/she could not go onto the next level ← この文は省略してもいいです。

– they believe that 〜:that 以下のことを彼らは信じる 例)I believe that she loves me so much.(僕は彼女が僕のことをとても愛していると信じる。)that で文をつなげるこの文型は便利です。ぜひ使ってみてくださいね!

 

日本の古いお話です。

This is an old Japanese story.

 

あるところに一夫婦がいました。

There was a young couple. 

– there was 〜:〜 がありました。

 

奥さんが病気で、奥さんは旦那さんに「あなたは私が死んだ後、あなたが新しい奥さんをもらうかと考えると悲しくて。。。」

The wife was very sick.

Just before she died, she told her husband,” Please don’t get another wife.”

 

「新しいお嫁さんなんてもらわないよ。もしそんなことになったら婚礼の夜に幽霊になって来ればいい。」

“I will not, but if it happens, please show up in my wedding night.”

– show up:現れる

 

「わかりました。では夜中の2時にあなたに会いに来ますね。」

“Ok, I will do that around 2 am.”

– around:だいたい

 

妻は亡くなりました。

Soon after the wife died.

 

時間とともに夫は新しい奥さんと再婚することになりました。

Time passed, and the husband got another wife.

 

結婚式の日、夫は前妻が現れるのを待ちます。でも現れません。

On the wedding night, the husband was waiting for his ex-wife’s ghost. But she didn’t show up.

– wait for〜: 〜 を待つ

 

そのうち新妻との間に赤ちゃんが生まれます。

Years later, the husband and his new wife had a baby.

– years later:数年後

 

ある夜、ちょうど前妻が亡くなってから3年目の夜、ついに前妻が現れます。

After exactly three years had passed (あるいはthree years later でもOK), his ex-wife finally showed up.

– exactly:正確に

– ex-wife:前妻 例えば元カノなら ex-girlfriendです。

 

「あなた、話が違うわ。」

She said, “You broke our promise.”

 

「約束が違うのはそっちだ。結婚式の夜に来てくれるはずだったよ。」

“No, you broke the promise. You were supposed to show up on my wedding night.”

– were supposed to 〜:〜するはずであった。

 

「だって無理よ。あなたは私が死んだときに私の髪を剃ったでしょ。坊主頭だと嫌われると思ったから、髪がのびるまで待ってたの。」

“I couldn’t do that. Because you shaved my hair when I died. I was not pretty without hair. So I had to wait until my hair grew.” 

 

う〜ん。どうしてもわからない単語等は叔母さんに助けてもらったけど、まあ俺のレベルだとこんな感じかなあ。

叔母さん

叔母さん
 じゅうぶんよ。

慣れてきたせいか以前より早く作れるようになってきたわね。


 うん。

これでお客さんが来てもおもしろい話ができる。雑談力のある美容師はリピート客をゲットしやすいからね。

よお〜し、やる気がでてきたぞぉ!!! 

叔母さん

叔母さん
可愛い甥っ子さん、その調子で頑張ってね!

 

英語で文を考えるときに誰もができる最も簡単な方法とは?

いかがでしたでしょうか?

むずかしくてどこから取りかかっていいかわからないと思っても、やり始めると意外に簡単なものです。

キーポイントは何度も言うように、なるべく自分の知っている簡単な単語で短い文で仕上げていくことです。

ヒントは目の前に小さい子どもに話しかけているようにイメージしながら英作していくといいですよ!

会話なのですからむずかしい単語も長い文も入りません。だって私たちが日本語で話すときだって、簡単なことばで話しているはずですから。

英語だって同じです!!!

 

最後に英文のみの訳文を載せますね。

The Third Year (三年目)

 

Long time ago, when a person died, his(her) family members shaved his(her) hair. Because they believed that a dead body with hair stayed in this world. (He/she could not go onto the next level←付け加えるともっとよくわかりますが、むずかしければ省略していいです。).

 

This is an old Japanese story.

There was a young couple. 

The wife was very sick.

Just before she died, she told her husband,” Please don’t get another wife.”

“I will not, but if it happens, please show up in my wedding night.”

“Ok, I will do that around 2 am.”

Soon after the wife died.

Time passed, and the husband got another wife.

On the wedding night, the husband was waiting for his ex-wife’s ghost. But she didn’t show up.

Years later, the husband and his new wife had a baby.

After exactly three years had passed (あるいはthree years later でもOK), his ex-wife finally showed up.

She said, “You broke our promise.”

“No, you broke the promise. You were supposed to show up on my wedding night.”

“I couldn’t do that. Because you shaved my hair when I died. I was not pretty without hair. So I had to wait until my hair grew.”

 

 

以上です。最初からレベルを上げた英作をする必要はないです。少しずつレベルアップしてきたら、それに合わせたレベルで英作していけばいいことです。会話ですので、なにしろ相手に通じるということが最重要です。

 

気を楽にして取り組んでくださいね! YOU CAN DO IT ! ! !

 

 

今日もさいごまで読んでくださいまして、

どうもありがとうございました!!!

 

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