海外留学、外国での求人捜し、全て実行力で前進続ける美容師さんのインタビュー!
若い時って悩み多いですよね。夢や憧れは持つけれども、なかなか行動に移せないのが実状です。そのグズグズ壁を突き破って、カナダ人の中で日本人一人という状況下で働いている24才女性美容師さんのインタビューです。海外で働いてみたい、住んでみたい人には必読のインタビュー内容です。金銭・仕事・英語面についても話してくれました!
決断すればあとは実行のみ!カナダ・シドニーで働く美容師さんに海外での仕事や生活について聞いてみた!
こんにちは!
ケイスケの叔母です。
今日は、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバー島の「シドニー」という場所で頑張っている日本人の美容師さんを紹介します!
(オーストラリアのシドニーではありません。オーストラリアのシドニーは「Sydney」です。ブリティシュ・コロンビア州にあるビクトリア近くの町シドニーはつづりが「Sidney」です。)
しおりさんという24歳の外見内面ともにスーパー魅力的女子です!!!
海外で働いてみたいと思っている若い人たちの参考になればとインタビューをお願いしましたところ、快く引き受けてくださいました。
しおりさんがカナダに行きつくまでを簡単に説明!
しおりさんは、彼女のお母さんが美容師さんということもあり、自分の将来を「美容師」と物心がついた頃からごく自然に決めていたようです。
中学生時代にMステでテイラー・スイフトをみて感動し、また高校時代にも洋楽にハマって、海外への夢が広がっていきました。
通っていた高校は受験校だったため、クラスで大学に進学しないのはしおりさんだけだったそうです。クラスのみんなが受験勉強をしている時に英検を受けるなど、その当時から「美容師」と「英語」を念頭において学生時代を過ごしていたようです。
高校を卒業して予定どおり美容学校へと進みました。美容学生時代にはパリに短期留学できるチャンスもあったようで、海外への憧れがますます広がっていきました。
そして美容学校を卒業し、晴れてヘアサロンに勤務です。
ところが計画したとおりに進んでいるはずの人生がここで大きく狂います。
仕事先での人間関係や勤務体制等、彼女の中で納得がいかないことが日々起こりました。「美容師の仕事は普通と比べて長時間&重労働」という常識をはるかに超えた状況が続いたようです。
吐き気、頭痛におそわれる毎日で、周りの人に対しては人間不審になり、また自分自身の存在にも自信がなくなり、精神的にどんどんおいこまれていったようです。ふとこの世から消えてしまいたくなるような。。。
かなり危険な状況ですね。
ある日、こっそり夜中にお店に行き、お店宛にお手紙を書き置いて自分のハサミとともにその勤務先を去りました。この状況からして、おそらく普通の退職ができない状況であっただろうということと、精神的にもかなりギリギリ状態ではなかったのかと推測されます。
その後は全く違う業界で就職するも前職のショックから抜けきれず、自分のことを誰も知らない場所に行きたい、日本から抜けだしたいという気持ちでいっぱいだったようです。
もともと海外に興味があったので、友人の提案で留学コンサルタントを訪れたところ、ワーキングホリディを勧められたそうです。その中で語学学校がいちばん安いのがカナダのブリティッシュコロンビア州にあるビクトリアだったそうで、しおりさんはその場でビクトリア行きを決断します。
その当時は貯金ゼロ状態。ここから必死で留学資金を稼ぐ毎日となります。(どのくらいの金額をどのように貯めたかについての詳細はこのあとに記載してあります。)
必要な金額を貯め、いざカナダへ出発です。ワーキングホリディというビザは、観光も通学も就職も可能です。しおりさんは語学学校に行く傍ら、自分でネットの求人を探して、レジュメ持参で5〜8軒サロンをまわったのだそうです。
ついに仕事をゲットしました。場所はシドニーというビクトリア空港やフェリーターミナルに近い観光地です。海がとてもきれいで、シドニータウンの入り口には「Sidney By the Sea」というサインが掲げられているほどです。
目抜き通りにはおしゃれなお店が両脇に立ち並び、しおりさんが働いているヘアサロンはその一角にある「Focus Hair Design」です。
以上、簡単に経路をまとめてみました。
以下は、まず、現実面で最も重要である金銭面についてです。① ワーキングホリディでカナダ行きを決断してからどのようにして、どのくらいお金を貯めたのかを聞きました。
次に、② 英語力に関して、③ 美容師の仕事に関して、④ 収入面について、⑤ 日々の精神面についての4点を日本にいた時と現在との時点で比較してもらいながら話してくださったので、それをまとめました。
最後に、⑦ 海外で働いてみたい、または住んでみたいと思う方へのアドバイスについても聞いてみました。
「ワーキングホリディでカナダ行きを決断してからどのようにしてお金を貯めたのか?」をインタビュー!
カナダワーホリに行くと決めた夏から、週5派遣、週2バイトの掛け持ちで毎日働いたそうです。
語学学校3ヶ月で学校に払う金額が約100万、プラス日々の交際費などを考えて、まず120万〜150万貯めようと計画を立てました。あとの必要なお金は、語学学校が週5日といっても半日授業なので、通学しながら仕事を見つけて働けばいいと考えたそうです。
で、いったいどのような仕事をしたかというと、最初に洋服の販売員の派遣、そのあとは百貨店でジュエリーのお店で派遣の仕事をしました。人と話すのが好きだったのと立ち仕事が気にならなったのもありこれらの仕事を選んだそうです。
また、休みの日は空港内のスープ屋さんでバイトをしたそうです。外国客と少しでも英語で話せる機会を期待しながら働いたそうです。
そしてまあなんと、これらの掛け持ち仕事をカナダに来るギリギリ直前まで続けました。
しおりさんがカナダ・ビクトリアのワーホリを決断したのが2018年の6月27日で、実際にカナダに来たのが2019年の3月31日だそうです。ですから9ヶ月間で120万円を貯めたことになります。
日本にいた時の英語力と現在を比較して!
しおりさんの場合は、日本にいた時からすでに中級レベルの英語力はあったそうで、カナダに行く前は「カナダに行けば、自然と英語が話せるようになるだろう。」と少し楽観的に考えていたようです。
カナダに来てあらためて悟ったことは、まず語学学校に行ってもネイティブスピーカーと話す機会は主にインストラクターとだけということです。また、語学学校のインストラクターはゆっくり話すので、実践的な英会話向上という面に関しては期待どおりではなかったようです。
実際には、仕事を始めてからやっといろいろな人と英語で話す機会ができました。
現在は、スピーキングが苦手と感じているようで、積極的に職場の人たちや町の人たちともおしゃべりをするよう努力している毎日です。
美容師の仕事に関して日本にいる時と現在を比較!
日本では、やはり長時間労働で、しかも人間関係も上下関係を意識して仕事をしなければなりませんでした。
現在は、火曜日から土曜日の9時から5時半までの仕事時間です。仕事仲間も上下関係を感じることなく、というかそのような体制を嫌う職場の雰囲気のようで、和気あいあいと楽しみながら、助け合いながら仕事をしているようです。
おそらく私も含め、カナダで生活したほとんどの人が感じるであろうカナダ人の「ウラオモテ」のない性格に、どっぷり浸る心地よさをしおりさんも感じているようです。
美容師のクオリティについては、しおりさんは美容師歴が4年です。その彼女が素直に感じることを正直に話してもらいました。
一般的にレベルは日本の方が上だというのが実感だそうです。(ちなみにカナダでは美容学校が7ヶ月だそうです。)
彼女が務めているヘアサロンの人たちに関して言うと、カナダ人の同僚はデザインカラーの仕事は好んでするようですが、パーマのような仕事は嫌うそうです。パーマ液に関しても品質は高いものの、当日は洗ってはいけないというものを扱っているので、日本と比べるとやはり少し遅れているかなというのが実感のようです。
技術的にも、4年歴のしおりさんがそれほど引け目を感じることはないようです。
収入面について、
カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州の場合、定められた最低賃金時給額が13.75ドルです。しおりさんは当然のことながらカナダでの仕事経験はなかったですし、またサロン側も初めてのワーホリ生を受け入れたこともあり、その最低額からスタートとなりました。ですが、ラッキーなことに現勤務先サロンのお給料システムはコミッション制なので歩合が入ります。
ところで、カナダのヘアサロンでは、お客様からのチップが期待できるって知っていますか?
要するに、しおりさんは「最低時給額 X 勤務時間数+コミッション+チップ」となるわけです!
現在、彼女はお部屋を借りていて、家具付き、食事、公共料金、インターネット料込みで毎月750ドルを支払っているそうです。
と考えて計算していくと、しおりさんはすでに学校を卒業してフルタイムで働いているため、楽勝の生活をおくっていることになります!!!
実際、ちょっと贅沢したい時の出費はチップだけでまかなえるのだそうです。最近は仕事帰りに、仕事仲間とにジムに通い「ブーツキャンプ」に汗を流すという余裕の日々を楽しんでいます。
そしてもう一つ! まだ仕事を始めて一年も経っていない現状況と比較しても、現給料の方が日本でもらっていたお給料より少しではありますが高いそうです!!!
⑤ 日々の精神面について
上記にも書きましたが、かなり仕事面で苦しんだようです。
以前はどうしても他人を疑ってみてしまうということがあったようですが、カナダに住んでそのような疑心暗鬼な感情が薄らんできているようです。
人の温かさを素直に喜べるようになったようです。
私的には、しおりさんにインタビューをしながら「ああこの人は、カナダ人のおおらかな国民性に触れて他人に心を開くことができるようになってきてるんだなあ。」とひしひしと感じました。
⑦ 海外で働いてみたい、または住んでみたいと思う方へのアドバイス
まず英語に関しては、美容師の専門的な英語を身につけるよりも日常英会話を身に着ける方が得策というのが彼女の意見です。
またその中でも、特に単語力を身につけるといいというのが彼女のアドバイスです。
英語のあれもこれもマスターしないといけないとプレッシャーを感じている人は、ぜひ日常で自分が日本語でよく使っている単語を、少しずつでいいので英語で言えるように努力してみるといいですね!
また、実際に海外に来て英会話のために試すこととして、どんな人にもレスペクトを持って小さな軽いおしゃべりを周りの人たちとすることだそうです。今回のインタビューは、しおりさんの仕事終了後スタバで行いました。彼女はコーヒーを受け取るとき、さらっと店員さんと挨拶的な短い会話を交わしていましたよ。
決してむずかしい英語ではなく、「Thank you. It smells good.」などのほんの小さい会話でもフレンドリーな雰囲気を保つことができます。実は、カナダではこのようなちょっとした行為をすることによって人格が一気に上がる、いわゆる魔法のテクニックなんですよ!!!
このサイト内に「海外でネイティブたちに高感度を増す方法 」← こちらの記事をクリックしてください)について書いた記事があります。ほんのちょっとした一言でナイスガール・ナイスガイになれますので、ぜひ参考にしてみてください。
カナダに限っていうならば、「カナダのアウトドア・アクティビティ」は日本とは規模が違うから心して臨むようにと言ってました。(しおりさんはいったいどんなアウトドア・アクティビティに参加したのでしょうね?きっとすっごく驚いたんだと思います。)
また、カナダのビクトリアに関していうならば、ビクトリアはバンクーバーのようだと思って来ると失敗するから気をつけたほうがいいと言ってました。ビクトリアはバンクーバのように都会ではありませんし、また日本人もそれほどいません。ちなみにしおりさんが働いているシドニーはおそらく私としおりさんを含めても10人に満たないと思います。
最後に、ホームステイについてのアドバイスを聞いてみました。「ワーホリ+ホームステイ」はカナダでの典型的な留学パッケージになっていますが、このホームステイでつまずく若い人たちがたくさんいるのが実状です。
このアドバイスについては、しおりさんのメッセージをそのままお伝えしますね!
「 ホームステイをしようと思っている方へ、
夢の海外留学でドキドキいっぱいだと思います。カナダ人はとてもおおらかで本当に優しい方ばかりです。だからと言って全て思いどおりのキラキラしたドラマのような生活が待っているかというと、少し違って、やっぱりみんな忙しい方ばかりなのであまり期待しすぎず、自分のことは自分でするということは頭に置いておいたほうがよいと思います。そしてホームステイをするということはその家族の一員になるということなので、英語が話せないからといって部屋に篭るのではなく、恥ずかしがらずに話せなくても英語で進んでコミュニケーションをとることをお勧めします!カナディアンは優しいのでちゃんと理解するまで聞いてくれます!
今からカナダに来る方が素敵なカナダ生活がおくれますように! 」
インタビューをして感じたこと!
個人的な話ですが、私はカナダのバンクーバーで留学斡旋の仕事をしていたことがあります。その仕事上、ワーホリの若い方たちと出会う機会があったのですが、その中で聴啞の女の子がいました。彼女はカナダに来てすぐに留学斡旋会社を訪れ、ホームステイ先を決め、仕事もさっさと決めました。そして元気に働いていました。
誰よりも強くて、誰よりも輝いていました。
今回、インタビューをしているしおりさんも、キラキラ輝いていました。
辛い経験をしてものすごくモロいはずなのに、ものすごく強く生きている人です。
現在、ヘアサロンオーナーはしおりさんのワーホリから就労ビザ取得切り替えの準備中です。
しおりさんの夢は、ものすごい速さで現実化していきます!
ということで、今回のインタビューをとおしての教訓は、
「人生、覚悟が大切!ってか、決断したらあとは行動あるのみ!!!」
このインタビューがいつかどこかでお役に立てればと心から願います。
しおりさん、この度はインタビューを快く引き受けてくださってどうもありがとうございました!!!
ちなみに私は、ヘアカットと前髪パーマをお願いしました。とても気に入ってます。
ぜひバンクーバー島のシドニーに来た際には、「 Focus Hair Design 」に立ち寄ってみてくださあ〜い。
今日も最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございました!!!
英語が話せるようになりたい! いつか海外で働いてみたい!
でも、なにからどのように始めたらいいかわからない。
初心者の私に合う教材ってどれ?
飽きっぽい私に合う学習方法は?
カナダで日本語インストラクター、シンガポールで英会話教師の経験者が
「短時間+低コストの学習方法と教材」を記事にしてまとめました。
ぜひご一読ください。英会話学習の参考になれば幸いです。